防犯フィルムのデメリットとは?おすすめのセキュリティ対策も紹介
更新日:2025/11/26
防犯フィルムは、透明で見た目を損なわず既存のガラスに貼るだけで防犯性を高められるため、手軽な防犯対策として人気があります。一方で、「思ったほど防犯効果がなかった」「数年で劣化してしまった」など、防犯フィルムには意外なデメリットも存在します。
そこでこの記事では、防犯フィルムの主なデメリットをわかりやすく解説するとともに、効果を補うために併用したいおすすめのセキュリティ対策についても紹介します。これから防犯フィルムを検討している方は、後悔しないためにもぜひ参考にしてください。
防犯フィルムのメリットとは?
防犯フィルムの最大のメリットは、ガラスが割られてもすぐに侵入されにくくなる点です。防犯フィルムがあることで、犯人は短時間でガラスを破ることができなくなるため、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
また、通常のガラスのようにすぐに破壊できないことで、より大きな音が発生する点も犯行を抑止させる効果といえるでしょう。その他にも、フィルムによってガラスの飛散も防げるため、地震や台風といった災害時にも安全性が向上するメリットがあります。なお、防犯ガラスよりも手軽でかつ実用的に導入できる点も、防犯フィルムの魅力といえます。
防犯フィルムのデメリットとは?
防犯フィルムはガラスを割られてもすぐに侵入されにくくする効果がありますが、実際にはいくつかの注意点や弱点も存在します。耐用年数や貼り方によっては十分な防犯効果を発揮できず、期待したほどの成果が得られない場合もあるので注意が必要です。
そこでここからは、防犯フィルムを設置する前に知っておきたい主なデメリットを詳しく解説します。
耐用年数が防犯ガラスよりも短い
防犯フィルムは、手軽にガラスの防犯性能を高められる一方で、耐用年数が防犯ガラスに比べて短いという弱点があります。一般的な防犯フィルムの寿命はおよそ10〜15年前後とされており、紫外線や温度変化の影響で徐々に劣化が進行します。長年使用するとフィルムが変色したり、端から剥がれたりして密着力が低下し、十分な防犯効果を発揮できなくなることもあります。
一方、防犯ガラスは2枚のガラスの間に強靭な中間膜を挟んだ構造で、耐久性が高く、20年以上性能を維持できるものもあります。長期間にわたって安定した防犯性能を求める場合は、防犯フィルムよりも防犯ガラスが効果的といえるでしょう。
部分張りでは防犯効果が不十分
防犯フィルムは、窓ガラス全体にしっかりと貼ることで初めて防犯効果を発揮します。ところが、コスト削減や見た目を気にして鍵周辺だけに部分張りするケースもあります。この方法では、窓の端やサッシ付近がフィルムで覆われないため、そこを狙われると簡単にガラスを破られてしまいます。
侵入犯は最も弱い箇所を狙うため、部分張りでは防犯対策として不十分です。防犯性能を高めるためには、サッシの内側までしっかりと覆う全面貼り施工が基本です。施工を依頼する際は、貼り付け範囲を確認し、部分施工ではなく全面貼りを選ぶことが大切です。
厚みが足りないと防犯効果が低い
防犯フィルムにはさまざまな厚みの製品がありますが、厚みが足りないフィルムでは十分な防犯効果を発揮できません。市販されている中には厚さ100ミクロン前後の飛散防止フィルムも多く販売されていますが、これは地震や台風時のガラス破片の飛散を防ぐものであり、侵入防止には不向きです。防犯対策として有効なのは、厚さ350ミクロン以上の防犯フィルムで防犯性能試験をクリアしたCPマーク付きの製品です。
この厚みがあることで、ガラスが割れても貫通に数分かかり、その時間的ロスが犯行抑止につながります。薄いフィルムを選んでしまうと、貼っていても意味がなかったという結果になりかねませんので、購入時には防犯と明記されているかだけでなく、厚みや認定マークの有無も必ず確認しましょう。
ガラスが熱割れするケースもある
防犯フィルムを貼ることで、ガラスが熱割れする可能性がある点にも注意が必要です。フィルムを貼るとガラスの表面温度が上昇しやすくなり、特に日当たりの強い窓や網入りガラスでは内部に温度差が生じて、ひび割れが起きることがあります。これは、フィルムが太陽光を吸収・反射することでガラス内部に応力がかかるためです。
一度熱割れが発生するとガラスの交換が必要になり、かえって高額な修理費用が発生してしまう恐れもあります。そのため、施工業者に事前に相談し、適切な製品と貼り方を選ぶようにしましょう。
防犯フィルムと併用したいおすすめのセキュリティ対策
防犯フィルムと併用することで効果を発揮するのが、警備会社によるホームセキュリティサービスです。防犯フィルムが侵入を遅らせる役割を持つのに対し、ホームセキュリティは侵入された瞬間にも対応できる体制を整えることができます。
さらに、ホームセキュリティ専用の防犯ステッカーを掲示し、警戒や通報の仕組みを組み合わせることで、住まいの防犯性と犯罪抑止効果を一層高めることができます。
関電SOSでは、防犯アドバイザーがご自宅にご訪問した後、最適な防犯プランを提案していますので、ホームセキュリティの導入をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
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