防犯ガラスは意味ない?窓における防犯対策のポイントを徹底解説
更新日:2025/11/05
空き巣被害を防ぐために防犯ガラスを設置する家庭も増えていますが、「実際、防犯ガラスって意味あるの?」「普通のガラスとあまり変わらないのでは?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、防犯ガラスは意味がないと言われる理由をわかりやすく解説しつつ、実際に防犯効果を高めるための具体的な対策を紹介します。窓まわりの防犯を総合的に見直すポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
防犯ガラスは意味がないと言われる主な理由
防犯ガラスが意味がないと言われるのは、性能を正しく理解していないケースが多いためです。防犯ガラスは2枚のガラスの間に強靭な中間膜を挟み、ガラスが割れても簡単に貫通しない構造になっています。
しかし、一般的な合わせガラスを防犯ガラスと誤解して使用していると、侵入に対して十分な耐性を発揮できません。実際に防犯性能が認められているのは、CPマーク(防犯建物部品)が付いた製品のみです。
また、ガラス自体が強化されていても、古いサッシやクレセント錠が脆弱だと、そちらから侵入される恐れがあります。つまり、防犯ガラスが意味をなさないのではなく、正しい種類の選定と施工、他の防犯対策との併用が不足していることが原因といえます。
防犯ガラスと併用したい窓の防犯対策
防犯ガラスだけでは万全とはいえず、複数の防犯対策を組み合わせて行うことが大切です。窓は泥棒が最も狙いやすい侵入経路の一つのため、防犯対策を組み合わせることで、侵入に時間がかかり犯行を諦めさせる効果が高まります。
そこでここからは、防犯ガラスと併用すると効果的な窓まわりの防犯対策を具体的に解説します。
補助錠の設置
防犯ガラスを導入しても、窓の鍵が1つしかない状態では十分な防犯効果を得られません。空き巣の多くはガラスを割って鍵を開けるこじ破りを狙うため、補助錠を追加して二重ロック構造にすることが重要です。
補助錠はサッシの上下に取り付けるタイプや、窓の開閉を制限するタイプなどがあり、後付けでも簡単に設置できます。そのため、補助錠の設置は低コストで実現できる、最も手軽な防犯強化策のひとつです。
防犯フィルムの施工
防犯フィルムは、ガラスの破壊を防ぎ侵入を遅らせる効果がある補助的な防犯対策です。透明なポリエステルフィルムをガラス面に貼り付けることで、割れてもガラス片が飛び散らず簡単には貫通しません。
ただし、市販の薄いフィルムでは防犯性能が不十分なため、CPマークの適合製品を選ぶことが重要です。防犯フィルムを防犯ガラスと併用することで、侵入に時間をかけさせる効果をさらに高めることができます。
面格子やシャッターの取り付け
面格子やシャッターは、窓の外側からの侵入を物理的に防ぐ防犯対策です。面格子はアルミやスチール製の格子を取り付けるもので、浴室やトイレなど外から見えにくい小窓に効果的です。
一方、シャッターは窓全体を覆うため、ガラス破壊そのものを防げるうえ、防風・防雨といった防災効果も兼ね備えています。特に1階やベランダなど、侵入されるリスクの高い窓を優先的に設置すると効果的です。
防犯センサーライトの設置
夜間の防犯対策として非常に効果的なのが、防犯センサーライトの設置です。人の動きを感知して自動で点灯するため、侵入者を突然照らし出して犯行を諦めさせる効果が期待できます。
設置場所は、1階の窓まわり・勝手口・庭など死角になりやすい場所が効果的です。最近ではLEDタイプやソーラー式など、省エネで設置が簡単な製品も増えているため、より強固な防犯体制が手軽に整います。
防犯カメラの活用
防犯カメラは、侵入者に見られているという意識を与えることで強い抑止力を発揮する防犯対策です。実際、空き巣犯の多くはカメラのある住宅を避ける傾向にあり、防犯ガラスと組み合わせることで侵入防止効果が格段に高まります。
設置する際には、玄関前や1階の窓付近、死角になりやすい裏口などが最適です。録画データをクラウド保存できるタイプなら、万が一の被害時に確実な証拠映像として活用可能です。昨今は比較的導入コストも下がっているため、家庭用防犯対策としても非常に効果的な手段です。
ホームセキュリティを導入して「見える防犯」を強化
最終的な防犯対策として効果的なのが、ホームセキュリティサービスの導入です。窓やドアに設置した防犯センサーが異常を検知すると警備会社へ自動通報されるため、警備員が迅速に駆けつけてくれます。
防犯ガラスや補助錠では侵入されにくくすることが目的ですが、ホームセキュリティは侵入された瞬間にも対応できる仕組みです。また、ホームセキュリティの防犯ステッカーを貼るだけでも抑止効果があります。
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