掃き出し窓は侵入窃盗犯に狙われやすい理由や防犯対策を解説
更新日:2023/06/09
掃き出し窓とは、窓の底辺部分が床まである、引き戸式の大きな窓を指します。多くの住宅で採用されている窓の一種で、ベランダや庭に出入りしやすい点が特徴です。しかし、機能的で便利な反面、防犯上の問題も多く指摘されており、適切な防犯対策を講じることが重要です。
この記事では、掃き出し窓がどうして侵入窃盗犯に狙われやすいのか?その理由を解説するとともに、効果的ですぐに取り組むべき防犯対策について詳しく解説します。
掃き出し窓が侵入窃盗犯に狙われやすい理由とは?
掃き出し窓が侵入窃盗犯に狙われやすい理由は、いくつかあります。
・人目を避けやすい
掃き出し窓周辺は、庭の木に覆われていたりベランダがあるなど、死角になりやすい作りになっています。
・クレセント鍵などのセキュリティ性が低い鍵が用いられやすい
掃き出し窓に多く用いられるクレセント錠は、非常に単純な構造であるため、専門的な技術を持つ窃盗犯にとっては比較的容易に解除することができてしまいます。
・出入りや進入時に不自然さを感じにくい
掃き出し窓自体が出入りに適した形状となっていることから、人が立っていても不自然さを感じにくく、窃盗犯も容易に侵入しやすい構造と言えるでしょう。
これらの理由から、掃き出し窓は侵入窃盗犯にとって狙いやすい環境と言えます。警視庁の公開している「令和元年の犯罪」においても、侵入窃盗の発生場所として「縁側・ベランダ」が約15%とされているため、掃き出し窓の防犯対策が非常に重要と捉えることができます。
参考:警察庁「令和元年の犯罪」
掃き出し窓から侵入を防ぐ防犯対策
ここからは、掃き出し窓のある住宅向けに「掃き出し窓から侵入を防ぐ防犯対策」を詳しく解説します。適切な防犯対策に取り組むことで侵入窃盗の被害を抑制することができるため、ぜひ参考にしてみてください。
掃き出し窓の防犯対策① 補助錠を取り付ける
掃き出し窓で多く利用されているクレセント錠は防犯性能が低いため、防犯性の高い鍵に交換するか、補助錠を取り付けることが効果的です。なお、窓用の補助錠には、粘着テープで直接貼り付けて取り付けるタイプや、サッシのレール錠に取り付けるタイプなどさまざまです。
いずれのタイプでも防犯性は向上しますが、日常生活において使い勝手が変わってくるので、利用しやすいものを選びましょう。
掃き出し窓の防犯対策② 窓に防犯フィルムを貼る
掃き出し窓の内側に防犯フィルムを貼ることで、防犯性能を向上させることができます。この防犯フィルムはガラスの強度を上げることができるので、侵入窃盗犯が窓ガラスを割って侵入しづらくする効果があります。
また、防犯フィルムを貼ることで、ガラスの破片が飛び散ることを防ぐ効果もあるため、防犯性・安全性の両面から見ても効果的と言えるでしょう。
掃き出し窓の防犯対策③ 窓用のセンサーライトを取り付ける
掃き出し窓の防犯対策として効果的なのが、窓用のセンサーライトの取り付けです。侵入窃盗は夜間に行われることもありますが、センサーライトがあることで人の動きに反応して照明を点灯させることができます。
窓周辺が明るく照らされることで、不審者を威嚇して侵入を防ぐことができます。また、センサーライトが取り付けられていると、犯罪を抑制する効果もあります。そのため、犯罪を未然に防げることからも、センサーライトの取付は有効と言えるでしょう。
掃き出し窓の防犯対策④ 窓周辺を綺麗に片付ける
一見すると掃き出し窓周辺の整理整頓は防犯対策と関係なさそうに感じますが、実は手軽にできる防犯対策と言えます。その理由に、掃き出し窓周辺は死角になりやすく、侵入窃盗犯が身を隠しやすい環境と言えますが、整理整頓されていることで人目にも付きやすい環境にすることができます。
不審者が建物内に侵入するまでに身を隠しにくい環境なので、犯罪を未然に防ぐことができます。要するに、窓周辺を整理整頓して視認性を上げておくことは、犯罪者の行動を簡単に制限することができる手軽な防犯対策になるということです。
掃き出し窓の防犯対策⑤ ホームセキュリティを導入する
ホームセキュリティを導入することで、掃き出し窓のみならず建物の防犯性能を向上させることができます。ホームセキュリティシステムは、さまざまなセンサーを取り付けることで、異常を検知した際に警備員などが駆けつけるサービスです。安心できる防犯対策をご検討の方は、お気軽にご相談ください。