押し込み強盗の対策方法と侵入手口について解説
更新日：2023/03/13
一般的に自宅は安全な場所として認識されている場所ですが、実は押し込み強盗の被害に遭ってしまうケースが少なくありません。悪質な押し込み強盗による被害を防ぐためには、どのような侵入手口があるのか正しく理解した上で、具体的な対策方法を取ることが重要です。
本記事では、戸建て住宅やマンションにおける押し込み強盗の侵入手口や対策の必要性、被害を回避するための具体的な対策方法を解説します。
押し込み強盗の侵入手口と対策の必要性
各地域の防犯意識向上や防犯機器が普及したことにより、押し込み強盗を含む侵入犯罪の件数は平成15年から減少傾向に転じています。
しかし、警視庁が公開している防犯サイト「住まいる防犯110番」によると、侵入犯罪件数は令和3年に56万8104件と戦後最少を記録したものの、令和4年から60万1389件と前年比5.9％の増加傾向に転じているとしています。
また、近年では住宅の侵入犯罪の中でも「宅配業者」や「点検業者」を装った悪質な押し込み強盗による侵入手口が増えてきています。
このような押し込み強盗による被害を避けるためには、侵入犯罪の現状を認識して各個人が防犯対策を取っていかなければなりません。
特に女性やお年寄りしか自宅にいない場合、押し込み強盗に直接対処することは非常に難しい行為と言えます。
ご自身の身の安全はもちろんのこと、ご家族の安全や財産をきちんと守ることは非常に重要です。
そのため、押し込み強盗による被害に遭ってしまう前に、対策方法を取った上で自宅の安全性を高めていきましょう。
参考：警視庁「住まいる防犯110番」
押し込み強盗の防犯対策方法
ここからは、戸建て住宅や集合住宅にお住まいの個人宅を対象とした「押し込み強盗の防犯対策方法」について紹介していきます。今すぐ簡単に取り組める対策から、より安全で確実な防犯対策まで幅広く紹介します。ご家族の安全を確保するためにも、以下で紹介する防犯対策をすぐに取り組んでいきましょう。
押し込み強盗の対策① ドアガードの活用
もっとも簡単に取り組める押し込み強盗の対策方法は、「ドアガード」の活用です。一般的に押し込み強盗の手口は「宅配業者」や「点検業者」を装うケースが多いため、不意にドアを開けて侵入されることを防がなければなりません。
ドアガードには、チェーンロック式やU字ロック式などさまざまなタイプがありますが、いずれも不審者の侵入を防ぐのには効果的です。元々ドアガードは空き巣対策ではなく、このような不審者の侵入対策で取り付けられている防犯器具なので、有効活用していきましょう。
押し込み強盗の対策② ドアスコープやインターホンの活用
宅配業者などが来た場合、すぐにドアを開けるのではなく「ドアスコープ」や「カメラ付きインターホン」で来訪者を確認しましょう。事前にどのような来訪者か確認することで、不意な侵入を防ぐことができます。
なお、昨今のインターホンは防犯機能が向上しているため、カメラの搭載だけではなく、ボイスチェンジや録画機能、スマホ連動機能、人感センサーなどさまざまな機能が搭載されている機種も多いです。防犯インターホンは手軽に導入できる対策なので、積極的に取り入れましょう。
押し込み強盗の対策③ 置き配サービスの活用
近年ではEC市場の拡大や、ソーシャルディスタンスの普及によって新しい荷物の受け取り方法「置き配サービス」を取り入れている宅配業者が多い傾向にあります。置き配では、配達業者に玄関先の指定場所に荷物を届けてもらうことができるため、宅配業者と会わずに荷物を受け取ることができます。
対面時に押し込まれてしまうリスクを低減できるので、宅配の受け取りは置き配サービスを活用しましょう。
押し込み強盗の対策④ 自宅外受け取りの活用
宅配業者を装った押し込み強盗を防ぐ方法として有効なのが、「自宅外受け取り」の活用です。宅配業者の多くは自宅外受け取りとして、コンビニエンスストアでの受け取りや宅配センターに直接赴くことで受け取る方法が用意されています。
この自宅外受け取りのサービスを活用すれば、自らが受け取り場所に荷物を取りに行く形になるので、押し込み強盗の対策として非常に効果的と言えます。
押し込み強盗の対策⑤ ホームセキュリティの導入
押し込み強盗の対策として非常に効果的なのが、「ホームセキュリティ」の導入です。ホームセキュリティなら在宅時はもちろんのこと、外出時も含めて24時間365日自宅を守ることができます。
玄関にステッカーがあることで抑止力にもなるほか、万が一の際にも緊急ボタンで通報することで警備員が駆けつけてくれます。また、押し入れ強盗のみならず、火災やガス漏れなどの早期発見が可能なため、在宅時や不在時のセキュリティ対策として非常に効果的です。
