秋に増加する空き巣被害から事務所を守るための防犯ポイントをチェック

更新日： 2022/08/15

空き巣被害を防ぐために事務所やオフィスにおける防犯対策は、十分に講じられているでしょうか。四季の中でも秋は特に空き巣被害が増加すると言われており、事業運営において大切な金品をはじめ備品や商品、顧客データ、そして従業員の安全などを守るためにも防犯対策は欠かせません。

また秋に防犯対策を進める際には闇雲に対策するのではなく、空き巣犯の特徴を抑え、その上で空き巣被害を回避するための対策を講じることが重要です。本記事ではなぜ事務所の空き巣被害は秋に増加するのか、それを踏まえて事務所を守るための防犯ポイントをご紹介していきます。

なぜ事務所の空き巣被害は秋に増加する？

1年を通して発生している空き巣被害ですが、その中でもなぜ事務所の空き巣被害は秋に増加するとされているのでしょうか。それは次のような理由が挙げられます。今後空き巣犯の特徴を抑えた上で、防犯対策を進める際にも重要なポイントになるので、なぜ秋に空き巣が多くなるのか事前に把握しておきましょう。

シルバーウィークをはじめとする連休で事務所の人員が少なくなる

春のゴールデンウィークに対して、秋にはシルバーウィークと呼ばれる大型連休があります。シルバーウィークは毎年日程が異なり、数年に一度しか5連休になることはありません。しかし従業員が祝日間の平日に有給をとって5日程度連休とするケースも多く、秋の祝日付近は事務所の従業員が少なくなるケースが想定されます。

実際に有給の取り方によっては、5日以上の連休を確保することも可能で、会社にとっては通常と同じ人員で運営することが難しくなります。それに伴い事務所内で目が行き届きにくくなり、少しでも人の目を避けようとする空き巣犯が侵入しやすくなる時期です。こうした連休の都合上、秋の事務所は空き巣被害が多発するとされています。

気候が良く適温で窓や扉を開放しがちになる

秋は四季の中でも気候が良く、夏に比べ暑くもなく冬に比べ寒くもなく過ごしやすい概ね適温の時期です。また暑い夏の時期にはクーラー、寒い冬の時期にはヒーターを使用し、窓や扉は基本的に閉め切りにし、施錠までしている事務所が多いでしょう。

一方で秋は外気が概ね適温なので、事務所の窓や扉を開放しているケースも多く、それに伴い施錠もされていないケースが増えます。この点も空き巣犯にとっては侵入しやすく、秋の事務所で空き巣被害が増えている理由の1つです。

夏に比べ日入りが早まり暗くなる時間帯が早くなる

一般的に日入りが19時前後の日が多い夏に比べると、秋は日入りが17時前後と早まり、それと同時に暗くなる時間帯が早まります。基本的に空き巣犯は少しでも人の目を避けて犯行に及ぶので、この点でも秋は空き巣犯にとって都合の良い時期で、被害が増加する要因の1つといえます。また日入りが早い分、暗い時間自体も長くなり、その点でも犯行に及ぶ時間を長く取れるため、犯行には好都合なのです。

イベントに向けて現金を保管しておく事務所が増える

年末は忘年会、年始は新年会をはじめとして、秋は年末年始のイベントに向けて準備を進める期間です。秋の段階で現金を準備しておくケースは少ないかもしれませんが、それでもそのほかの時期に比べると、現金を保管しておくケースは増えることでしょう。この点も秋に事務所を狙った空き巣犯の犯行が増加する理由の1つです。

秋に増える空き巣被害から事務所を守るための防犯ポイント

空き巣被害から事務所を守るために、まずは上記でご紹介した事務所の空き巣被害が秋に増加する点を念頭に据え、防犯対策を進めることが防犯のポイントです。また上記でご紹介したポイントに準えていくと、秋の連休で事務所の人員が少なくなる可能性がある場合、業務に直接的に支障が出なくとも従業員に連休をずらして取ってもらうと良いでしょう。

気候が良く適温で窓や扉を開放しがちになることによる空き巣対策としては、目の行き届かない場所にある窓や扉の開放は控えるようにしましょう。

夏に比べ日入りが早まり暗くなる時間帯が早くなるため、夏よりも早い時間帯から照明を付ける方法も1つです。また事務所に現金を保管せず、必要なタイミングに応じ銀行から現金を引き出すなどが手軽に行える防犯対策として挙げられます。